2012年12月29日土曜日

【演奏会報告】 琴の音は海を越えて~日韓両国の伝統音楽の夕べ~

今は昔の演奏会報告第二弾は、10月30日に行われた演奏会です。

琴の音は海を越えて~日韓両国の伝統音楽の夕べ~
イ・スジン 伽耶琴の華麗なる響き

というタイトルで、新潟青陵大学・同短期大学部の主催で、新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあの能楽堂で催されました。

韓国側は、伽耶琴(カヤグム)のイ・スジンさん、太鼓のソ・ウァンスクさん、笛のコ・ウソクさん、洋琴のノ・ヒュンアさん。日本側は私と尺八の松澤茶照さんが出演しました。
両国の間には今難問が横たわっていますが、会場は満席で、こちらはいたって平和的・友好的でした。

韓国の曲としては、『千年万歳』『伽耶琴 散調』といったいわゆる“古典”の曲の他、初演の曲2曲を含め3曲の“新曲”が演奏されました。
日本側は、まず箏曲の原典である“組歌”から八橋検校作曲の『四季曲』を独奏で。続いて青陵大学さんからのリクエストで宮城道雄の『春の海』を尺八との合奏で。もう1曲中能島欣一の『三つの断章』の3曲を演奏しました。

能楽堂では何度か演奏した事がありますが、音の響きといい、声の通りといい最高の舞台です。『四季曲』を弾き始め、思わず「自分はこんなに声が出る人だったっけ・・・?」と錯覚してしまうくらい(笑)
とても気持ちよく演奏する事ができました。
ただ、残念ながら演奏中の写真がありません。

という事で、その代わりにいくつか新聞記事をご紹介。いずれも新潟日報です。
まず、演奏会前の10月22日朝刊の「あーとぴっくす」。青陵大学の准教授栄長敬子氏の文章です。
私はどうも新潟ではおなじみらしいです(笑)

続いては、10月27日朝刊の文化面の新潟大学教授荻美津夫氏の文章です。
でかでかと写真が・・・まぁ悪い事をして写真が出た訳ではないので、うれしい事です。

もう一つは、演奏会後のものです。この演奏会の前に燕喜館で「日韓両国の琴文化ー伝統と革新」というシンポジウムが行われ、そこでも演奏とお話をしたのですが、その時の模様が記事になりました。
11月2日朝刊です。今度はカラーでありがとうございます(笑)


これはシンポジウム後半の写真ですが、一番左の方が「あーとぴっくす」をお書きになった栄長氏、その右の、マイクを持っていらっしゃるのが新潟大学教授の伊野義博氏、その隣が、2番目の記事をお書きになった荻美津夫氏、そして私。間があいて、韓国の作曲家アン・ヒュンジョン氏とカン・ヨンファ氏です。


演奏会終了後にはパーティーがありました。
イ・スジンさんとツーショット。彼女もフェイスブックをやっているらしく、早速友達になってもらいました(笑)

こちらは出演者全員で記念撮影。来賓でおいでになっていた篠田昭新潟市長にも入っていただきました。
左から、アン・ソンファさん・私・篠田新潟市長・コ・ウソクさん・イ・スジンさん・ソ・ウァンスクさん・ノ・ヒュンアさん・カン・ヨンファさん、松澤茶照さん。

今回は日韓両国が、それぞれの国の音楽を披露し合うという演奏会でしたが、次回は是非コラボレーションをしたいものです。
篠田市長、お願いします!!


当日の『四季曲』の音源です。



武藤松圃HP
http://www.symphonic-net.com/mutoshowho/

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